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旧NIFTY-SERVEに投稿した記事と画像
@niftyのTTY会議室は閉鎖になりました。
過去にFPANAPCのライブラリやパレットに
ちばが投稿した記事と画像をこちらで公開します。
mini用外部バッテリー画像&解説 |
miniの非常用に使える外部バッテリー。
内蔵のバッテリーを使いってしまい、HDDの中身が見たいのに見られない。
そんなときに役立つ非常用外部バッテリーを作ってみました。
電源が補給できないとき、アルカリ電池を買えば充分内容の確認が出来る程度に
は保たせることが出来ます。
電源が確保できない場合の緊急用として1台いかがでしょう。
今回は比較的簡単な、工作入門にぴったりな内容でしたので、工作の初心者でも
わかりやすいように心がけて説明しました。 馴れている人から見ればくどい
説明になっている部分も多いかと思いますが、なにとぞご容赦ください。
画像は全て FUJIFILM DS-7 で撮影し、若干の加工を加えたものです。 |
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これはminiのDCジャック(ACアダプタを接続するところ)に接続して
外部からminiへバッテリー電源を供給するものです。
これを使用することにより、miniが故障することになったとしてもメーカーも
ちばもFPANAPCも関知しません。ご自身の責任で作成・使用してください。
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#これ、では何ですので「でんちゃん」とでも名付けましょうか。(^^;)
#そだ、前に作ったmini用カーアダプタは「かあちゃん」にしよう。(^^ゞ
#じゃ、カーナビボードは「かなちゃん」・・・(^-^;) んーやめやめ。
1.はじめに
今回は比較的簡単な、工作入門にぴったりな内容でしたので、工作の初心者でも
わかりやすいように心がけて説明しました。 馴れている人から見ればくどい
説明になっている部分も多いかと思いますが、なにとぞご容赦ください。
回路的なものはかなり前から頭の中で出来ていたのですが、バッテリーを
収納できて持ち運ぶのに都合のいいケースになかなか出会えませんでした。
最初はminiのアームレストになるようなケースを探していました。
幅255mm、厚さ20mm、奥行き65mm 程度のプラスチック製(金属だとショート
する危険性あり)の入れ物で、なおかつ入手性がよいもの(入手が困難では
紹介する意味がない)はないかと秋葉原を散策しましたが、ない。
で一時中断。(しまいにはふでばこなんかも探したんですが)
つぎにさえさんからPDM-24のポケットに入れるバッテリーのアイデアが出て
「これはいいかも」と考えました。
しかし! 世の中そんなに甘くない。
単3電池が15本ぐらい収まって、なおかつPDM-24のサブポケットに収まる
おあつらえ向きのケースが、ない。
でも今度は秋葉原で見つけました。入手性もあります。
そのケースとは・・・・・なんとCD−ROMのディスクを収納するケース
だったのです。でもCASE LOGICじゃないよ。(^^;)
アクティスオカモトというメーカーのCDR−4というディスク4枚を収納
するプラスチックケースです。普通の2枚組CDのケースに似ています。
ちばはT-ZONEミナミでゲットしましたが、ザコンでも確認しています。
白と黒がありそれぞれ大量に在庫があります。(画像1.BMP参照)
CDのケースですから、当然PDM-24のポケットにぴったり。
しかも単3電池15本とレギュレータICがぴったりと中に入ります。
ちょっと加工は必要ですが、カッターでもできるレベルです。
回路のほうもはんだ付けさえできれば作れるようシンプルを心がけました。
実際にPDM-24にminiを入れたまま運用するとなると、DCジャックの位置に
穴をあけなければならないのですが、これはトライする方々にお任せします。
2.準備
まずは部品や工具を買い揃えましょう。
mini用外部バッテリー「でんちゃん」パーツリスト
(画像2.BMP左上参照)
部品名 数 価格 購入店
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レギュレータIC LM2940CT-15 1 \180 TAKAHIRO
統一極性型DCプラグ18V用 1 \100 東洋電化
電池ケース単3×4本 3 \390 千石電商
電池ケース単3×3本 1 \100 千石電商
電解コンデンサ25V330μF 2 \60 千石電商
電解コンデンサ25V220μF 2 \40 千石電商
ヒートシンク 1 \50 千石電商
穴あきベーク基板 1 \90 千石電商
CD−ROMケースCDR−4 1 \260 T-ZONEミナミ
ビス径3mm長さ8mm程度 1 ジャンク
コード(長さは人それぞれ) 1 ジャンク
必要な工具はカッター、ニッパー、+ドライバー、はんだごて、ハンダ、
テスター、アロンアルファゼリー状瞬間。 このぐらいあれば充分でしょう。
おっと、他に単3電池が15本必要ですね。
純正バッテリーを使いきったときの緊急用としてはアルカリ電池がお奨め
ですが、頻繁に使うのならばニッカドを使ったほうがランニングコストを
低く抑えられます。(その場合は充電器が別途必要です。)
3.ケース・基板の加工
まず、ケースをばらばらにします。透明プラスチックの窓の内側のトレイは
必要ないので捨てるなり有効活用?なりしてください。(画像2.BMP右上参照)
中央部のトレイは縁の内側に沿ってカッターで切り落とします。
ただし、間口側は内側の縁も切り落とします。(画像3.BMP参照)
これは慎重にゆっくり、カッターを何度もスライドさせてカットしてください。
先を焦ると割ってしまいます。トレイ部分を切り離した枠はヤワです。
カットが完了したらセットしてトリートメントです。(^^;)
透明の窓を取り付けとりあえず電池ケースをセットしてみましょう。
きっちり収まるはずですが、うまく入らないときはさらに枠を削りましょう。
収納が確認できたら、片側の透明の窓を、アロンアルファで枠に固定します。
アロンアルファはあまり塗りすぎると乾いたときに周囲が白く汚れますので、
うす〜く塗るように心がけてください。(当然薄すぎはダメです。)
枠がヤワなので電池の重みで折れる恐れがありますが、この処置で強化される
と思います。固定した側が底になり、固定していない側が蓋になります。
基板は穴3列分が残るように5列分目の穴に沿ってカットします。
穴に沿ってカッターで傷をいれ、折り曲げれば切り離せます。(画像4.BMP参照)
4.IC・電池ケースの準備
ICにはヒートシンクをビス止めしておきましょう。(画像4.BMP参照)
3本用の電池ケースはコードが出ていないので、他の電池ケースから来る
コードを端子に直接はんだづけすることにします。
+側の端子は出っ張りすぎていて、あとでケースに収納するとき障害になり
ますので、花びらを広げるように広げて倒しておきます。
また、4本用のケースから出ている赤と黒のコードは、そのままでは長すぎ
ますので、あらかじめ少し余裕を持たせてほど良い長さにニッパーでカットし
先端の被覆をむいておきましょう。
ちなみに電池ケース同士をつなぐときは、コードとコードをつなぐのではなく
コードと次の電池ケースの端子をつなぎます。
つまり、コードの途中で中の線をむき出しにしない、ということです。 と、
文章にするのは難しいので画像をよーく見てください。(画像2.BMP左下参照)
それと3本用のケースの底面に2箇所出っ張りがありますので、あとで接着
するとき困らないようにカットして平らにしておきます。
5.はんだづけ
さあ、いよいよはんだづけです。
今回の工作ではじめてはんだづけする、という人は余った基板に余ったコード
を10回ぐらいつける練習をしてからのほうがいいでしょう。
DCプラグや電池ケースはさっとはんだ付けしないと溶けてしまいますし、
ICやコンデンサは長く熱を加え続けると壊れてしまいます。
はんだ付けのこつは
・コードの先にあらかじめ「うっすらと」ハンダしておく。
・対象物に先にこてを当て、1秒待ってからはんだを当てる。
・はんだはてんこもりにしない。しっかりついているなら少なめが良い。
てな感じでしょうか。手に憶えさせたほうがいいです。
まずDCプラグの準備をします。
DCプラグにバッテリーからminiまでの想定される距離分の長さのコードを
あらかじめはんだ付けしておきます。(画像2.BMP右下参照)
このときもコードの先とDCプラグ内の端子にあらかじめはんだをのせて
おいてから両者をはんだ付けします。
DCプラグは中心が+、外側が−です。間違えの無いように。
なお、画像では電池ケースのコードの余った部分を流用しています。が、
頻繁に持ち運んで使うのなら同軸ケーブルがいいでしょう。
つぎに電池ケースを芋づる式にはんだづけします。(画像2.BMP左下参照)
電池ケースに隣の電池ケースから来たコードをはんだづけするときは、速やかに
行ってください。電池ケースはとても溶けやすいので、端子があまり熱くなると
回りが溶けて端子がずれてしまいます。
はんだ付けが終わったら端子にふーっと息を吹きかけて冷やしてやると良いです。
次に基板に部品をはんだ付けします。(画像5.BMP参照)
電解コンデンサを刺して足を曲げ、ニッパーで適当な長さに切ります。
電解コンデンサは極性があります。−側にわかるように印刷されています。
また、足の長さも+のほうが長くなっていますので向きに注意しましょう。
(画像6.BMP参照)
電解コンデンサの足と足をはんだ付けしてつなぎます。
最後にICをはんだ付けすれば基板は完成です。
基板に電池ケースとDCプラグからのコードを仮にはんだ付けします。
(画像7.BMP左上参照)
ここまでできたらCDケースに組み込む前に動作テストをしましょう。
6.動作テスト
はんだ付けが全て完了したらまずテスターで当たってみてください。
確認するまでは電池は入れないでください。
まずはICの入力側がショートしていないかどうかを確認します。
ここがショートしているとバッテリーをショートすることになり危険です。
テスターを抵抗測定モードにして、ICの真ん中の足に赤を、左の足に黒を
当てます。200Ω以上あれば問題なしです。0Ωだとショートですので
どこがショートしているか探してなおしてください。
次にICの出力側を同様に確認してください。
ICの真ん中の足に赤を、右の足に黒を当てて、200Ω以上なら正常です。
OKなら電池を入れ、テスターを電圧測定モードにして、ICの入力側を
測定します。こんどはICの真ん中の足に黒を、左の足に赤を当てます。
22.5V(ニッカドの場合は18V)が来ていることを確認します。
新品の電池だともう少し電圧が高いかも知れません。
電圧が来ていない場合は、電池ケース間の配線を再確認してください。
ここまでが正常ならICの出力側には15Vが出ているはず。DCプラグの
配線にミスがなければ、プラグの中心に赤、外側に黒を当てると約15Vが
確認できることと思います。
7.組み込み
ひととおりテストが完了したら、電池をはずし、ケースに組み込みましょう。
ケース加工の段階で確認しているので問題なくはいることと思います。
(画像7.BMP右上参照)
電池ケースは底面にアロンアルファ・ゼリー状瞬間で固定したほうが持ち運ぶ
際、安心です。 アロンアルファでつける場合は完全に乾くまで電池ケースを
押さえつづけてください。
基板は固定しなくてもコード類に阻まれて動けないと思いますが、固定したい
場合はヒートシンクにボンド付けすると良いでしょう。
DCプラグからのコードはいったんはずしてケース内側の枠の下を通してから
正式にはんだ付けしなおします。(画像8.BMP参照)
8.テスト
使用したバッテリー
SANYO アルカリ乾電池単3、20個特得パック ヨドバシで\1,200。
miniの省電力設定 省電力 有効(バッテリー/AC アダプター)
DCジャックからの供給でも省電力動作をさせるため。
miniのバッテリーははずす。
(乾電池からバッテリーへの充電電流が流れないようにするため。)
miniのバックライトは最も暗くセット。
ちばのいつもの状態。外で見づらい時や画像を良く観たいときは別ですが。
DOS上でNIFPを使ってのログ読みに専念。
メモリーに読み込んで、あまりHDDアクセスしないようにした。
でも、つい1つだけレス書いちゃった(^^;)。(画像9.BMP参照)
というような条件でテストしてみました。
結果、およそ40分のログ読みが出来ました。(^^)v
これなら何とか実用範囲だ。(-o-;)フーッ
充分HDDの内容を閲覧する時間が確保できました。
やはりできるだけHDDを回さないように使うのが、バッテリーを保たせる
コツですね。
なお、バッテリーが代われば、使い方が代われば、持続時間も変わるでしょう。
たとえば95だとディスクアクセスが発生しやすいのでそんなに保たない?
機会があれば1Aニッカドや金パナでどのくらい使えるか試してみたいところ
です。(スーパーニカド、高くて一度にそんなに買えない(^^;)。)
9.さいごに
使わないときはバッテリーを抜いておきましょう。
液漏れの心配があることと、少しずつですがバッテリーを消耗するためです。
今回はCDケースサイズで作成しましたが、電池15本とレギュレータ回路が
収まれば入れ物は何でもいいわけですので、ぜひいろいろなケースを模索して
お試しいただければ、と思います。
ちば
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