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Let's note mini/M32






CF-M32 メモリ256MB化


ここにたどり着いた方はすでにご存知のこととは思いますが
一応おさらいしておきますと、M32の標準搭載メモリは32MB(オンボード)で、
増設メモリスロットに64MBのEDOメモリを増設することにより
最大96MBまで増設可能、というのがPanasonicの仕様になっています。

もっともM32の発売当時には、128MBのEDOメモリは
存在しませんでしたので、それ以上の確認ができなかった、
というのが真相のようです。
実際、128MBのEDOメモリを増設すれば、相性による問題は
別にして160MB化することは可能です。
ただし、128MBのEDOメモリは高価ですが。今でも。


しかしM32には、Intel(R) 430TXという、それはそれはすばらしい
チップセットが採用されています。
何がそんなに素晴らしいかといいますと、低消費電力であるとか、
Tillamook(低電圧版MMX Penntium)の性能を引き出せるなどもありますが、
何と言ってもSDRAMとEDOメモリの両方に対応し、
しかもそれらをを混合して使用することができるという、
当時としては先を見越した設計であったところです。

参考: インテル(R) 430TXチップセットのホームページ
http://www.intel.co.jp/jp/developer/design/chipsets/mature/430tx/overview.htm


このことにより、M32では、メーカー保証外の・・・
Panasonic的に、ですね。Intel的には仕様の範囲内ということになります
・・・SDRAMの128MBメモリを入手し、オンボードのEDO32MBと
あわせて安価に160MB化を実現することができます。

ただし、同じSDRAMの中でもより安価な256Mbitチップの
メモリは使えませんので注意が必要です。
簡単な見分け方としては、128MBの場合なら、
メモリチップが4枚のもの(片面実装がほとんど)は
256Mbitチップの可能性が高いので避け、
メモリチップが8枚、両面で16枚のメモリを選びます。


てなわけで、ちばの場合もSDRAM128MBの増設で
手軽に160MB化して使用していました。
(CRNTURY 128MB-PC133)
しかし、いくつものアプリケーションを同時に開いて
作業している際、特にデータをメモリ上に展開するタイプの
アプリケーションがあると、160MBでも不足することが
往々にしてあります。そういうときに限って
急ぎの作業だったりするのに・・・。

そこでさらなるメモリの増強を考えるようになりました。
ところで430TXは最大256MBまで認識します。
がしかし、それ以上のメモリを積むとエラーになってしまい起動しません。
メモリというものは通常 32, 64, 128と倍々で増えていくので、
その次は 256 となりますが、それは使えないというわけです。


そんなお嘆きの貴兄のために?、バーテックスリンクから
変則的なノート用192MBメモリ(VN10S-192M)が発売されたので、
これを手に入れようとも考えました。
しかし狙ってはみたのですが、想像以上にに高価でした。
256MBのメモリよりも高かったりします。
また、CF-M32は内蔵32MBのため、合計224MBとなり、
限界までフルに使い切れない点もちょっと気になります。


そんなこんなで、たいへん前置きが長くなりましたが(^^;)、
オンボードの32MB分のメモリチップを取り去り、
SDRAM256MBを増設して、合計256MBにする
ことにしました。



さて、まずは増設するメモリを選びます。
今回はSAMSUNGの『M464S3323BN0-L1L』が安く手に入ったので、これを使用します。
ごらんのとおり、片面8枚、両面16枚の構成になっています。
128Mbitのメモリチップを使用していることがわかります。
128Mbit×16=2048Mbit=256MB、というわけです。
このメモリ以外でも、ノート用PC66/100, 256MB, 16チップ実装のメモリならば動作する可能性は高いです。
ちばが調べたところでは、IBM純正『PartsNo. 33L3069 』(これは今回使ったSAMSUNGを採用しているかも)、メルコ『 VL100-H256M 』、I・O DATA『 SDIM100-S256M 』、Princeton『PD144RT-256』、Vertex『VN13S-256M』
などが該当しそうです。

 

 

 

 

自己責任

 

 

 

 

 

これより先の内容は改造行為です。参考にされる方は
ご自身の責任のもとで行ってください。
もし、作業に失敗して壊してしまったら、そのときはメーカーに
修理を拒否されてもしかたがない、という覚悟と自覚が必要です。

 

 

 

 


さてさて、続いてはオンボードのメモリをはぎ取らなくてはなりません。

今回は20/80Wのはんだごて1本でメモリをはずす手法を紹介します。
ただ、この方法は基板のランドを一緒にはがしてしまう危険性が
伴いますので、はんだ付けの熟達者におすすめします。

慣れていない方が作業する場合や、このような改造を日常茶飯事的にこなす場合は
次に紹介するような機材があったほうが安心して作業できるでしょう。


ちょっと高価な便利グッズ

≪IC除去用こて先≫
http://www.ohmotokk.co.jp/83cata.21.htm
こういうものがあると便利かも。
さらにはこんなものも。

≪熱風ではんだを溶かすスポットヒーター≫
http://www.hozan.co.jp/page_j/soldering/spot_heater.html
有名どころですが、個人で持つものではないかも。

≪ライスター熱風器≫
http://www.parkercorp.co.jp/hotair/c_a1.htm
No.1S(ファン一体型)が最高です。
直径4〜5cmぐらいのグリップ部分にヒーターとプロアーを内蔵したもの。
こて先(風口)はICの形状に合わせて交換できる。
グリップエンドには風量と熱量を調節できるつまみがついている。
ま、こちらも高価ですので、個人向けではないですが。
 


さあ、それでは作業に入りましょう。
   
1. M32ステレオ化計画(3)』と、続く『M32ステレオ化計画(4)』の22.を参考にしてメイン基板を取りはずします。
   
2. 赤い囲み線で示した中にあるメモリチップが今回のターゲットです。
 

   
3. まずは左下のチップが、周囲にパーツが少なく一番はがしやすいので、ここから行きます。足一列すべてにまたがるようにはんだを流し込みます。
 

   
4. 一列すべてを熱します。ここからが大事なポイントです。
 

  はんだが溶けたところでチップの横をピンセットなどで持ち上げると、わずかですが浮き上がります。0.3mmか0.5mmかといった程度ですが。浮き上がったらその状態を保ちながらはんだを冷まします。
息を吹きかけるなどして一刻も早く冷却します。そうすることでランド(基板上のはんだが乗る部分)が剥がれるのを防ぎましょう。
また、焦って力強く持ち上げるのは厳禁です。
ランドに熱が伝わる時間も負荷をかける力も最小限に留めてください。
はんだが溶けるタイミングを待って持ち上げる必要があります。
熟練者ならこのタイミングがわかると思います。
   
5. 4.の作業を交互に繰り返すと、下の写真のように分離してきます。
ここまできたらピンセットで保持しながらはんだを熱し、完全に分離します。
 

   
6. 同様にして2つめのチップもはがします。
 

   
7. 3つめのチップも4つめのチップもはがします。
 

   
8. 4つすべてはずしたら、フラックスで茶色く汚れたところをアルコールで拭き取りましょう。フラックスの塊はピンセットで剥がしたほうが楽ですが、くれぐれもパターンを傷つけないように。 はい、こんなにきれいになりました。
 
   
  作業が終わったら逆の手順で元に戻します。
   
  M32が元の姿に戻ったところでさっそく256MBメモリを挿して起動しましょう。
 
   
  無事にメモリチェックがはじまれば成功です。
261120 Kb までカウントしました。
    
   
  BIOSメニューのシステム構成を見ると255MBと認識されています。
       
   
  Windowsを起動し、システムのプロパティを表示してみました。
260,660 KBと表示されています。
   
   







 

2004.2.14

 
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