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地デジ化レポート
地デジアンテナ交換
DXアンテナ UBL-62DA
わが家は一戸建てで、ベランダから脚立で
比較的容易に屋根に上がることができます。
そこで、自分でアンテナを交換することにしました。
時期的にアナログ放送の終了が間近に迫ってきていますので、
計画としては、VHFアンテナの撤去と地デジ用UHFアンテナの設置を
同時に行い、混合器は使用しないこととしました。
無論その日からアナログ放送は受信できなくなります。
混合器を経由すると、一定の損失があるため、
せっかく受信した電波が減衰してしまいます。
その減衰を補うためにブースターを設置するという手もありますが、
一般的にはテレビを観ていないときも電力を供給し続けるため
やはりなんだかもったいない、と感じてしまいます。
もうひとつ悩んだことがあります。
わが家のある千葉県には千葉テレビがありますが、
わが家から見ると、東京タワーの方向と
千葉テレビの送信塔の方角が70度もずれているため、
両方とも良好に受信するためには
それぞれにアンテナを向ける必要があります。
しかし、2本のUHFアンテナで受信した電波を引き込むために必要な
UHF-UHF混合器は、とても減衰率が高いんです。
あまり・・・ほとんど観ない千葉テレビを受信するために
アンテナを追加して混合器をかます・・・ことにより、
肝心のよく観るキー局の受信波を弱めてしまう・・。
そこでぼくが出した結論。
千葉テレビは観ない!
(ちばホームページのくせに・・)
(Sorry,千葉テレビ関係者各位)
幸い、わが家は船橋市三山にある
千葉テレビ送信塔から10km圏内ですので、
観たいときは使うテレビにUHF室内アンテナを
原始的につなぎかえることで対処することにします。
そうすることで東京方向に向けたアンテナからの
電波のみをストレートに宅内に引き込むことができます。
それでも屋根裏には5分配器を設置していますので、
そこでの損失も考えると、それなりのアンテナ性能が求められます。
わが家、東京タワーからの距離は30km程度です。
一般的には20素子のUHFアンテナになるかと思いますが、
首都圏の放送局は18〜30ch(UHF帯のローチャンネル)に集まっており、
地デジ対応アンテナについて調べてみると、そのローチャンネルで
最も性能が出るアンテナが用意されています。
さらに導波素子を2重構造にして指向性と利得を高めた
パラスタック型のアンテナを選べば、14素子でもカバーできそうです。
ということでローチャンネル用パラスタックアンテナに絞って物色。
他にもいくつかのメーカーから同様の製品が出ていますが、
近所の電気店・ホームセンターやネット通販などで
容易に入手できるのは以下の3機種でした。
メーカー
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型番
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価格com最安値
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重量
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DXアンテナ
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UBL-62DA
|
4,490円
|
1.3Kg
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マスプロ
|
LS14TMH
|
4,461円
|
2.4Kg
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サン電子
|
SC-DA14UL
|
4,289円
|
2.5Kg
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価格com最安値は2011.6.28時点
利得などのアンテナとしての基本的な性能にはほとんど差は
ありませんでしたが、ひとつだけ注目すべき大きな違いが。
そう、アンテナの重量です。
屋根・家屋への負担が軽くなるのはもちろんのこと、
嵐や台風などの強風の際のマストやステー線への
負荷も軽くなるため倒れにくくなります。
もちろん自分の作業も楽になります。
ということで、DXアンテナ UBL-62DAに決定!
ほんとうはマスプロのLS14TMHの型番のつけ方が気に入り、
(Low ch. Stack 14 Tou Mei Han)
ちょっと気持ちが傾いていたんですが・・。^^;
DXアンテナ UBL-62DA、さっそくネットで発注!
到着!
軽いけど箱はでかい。
箱をあけたところ。
箱の裏面が組み立て説明書になっています。
箱から取り出す。
給電部以外は折りたたまれています。
まずはリフレクター(反射)を拡げ、増し締めします。
導波側のX字型の素子を起こしていきます。
こんな感じ。ここまでは工具要らずのシンプル設計。
給電部には5C-FB同軸ケーブルを接続します。
ふたを開けると、中に防水キャップが入っています。
防水キャップを1cmほどのところでカットします。
箱の説明図は実寸大ですね。エクセレント。
ふだんは目分量でやってしまいますが、今回は忠実に加工してみました。
ん〜、美しい仕上がりだ。(^^;)
端子部分に差し込み、ねじ止め固定します。
防水キャップをはめ込みます。
最後に給電部をアンテナに取り付けます。
さて、いよいよこれを持って屋根に上がります。
これまで使っていたアンテナ。
VHFアンテナは東京タワー方向、
UHFアンテナは千葉テレビ方向を向いています。
今回はこの2つのアンテナと混合器を撤去、
屋根馬、マスト、ステー線はそのまま継続して使います。
ステー線は以前(昭和時代)は錆びて強風で破断したものでしたが、
ステンレス製になってからはかなりもつようになりました。
屋根の上は危険です。
自分が落ちてはいけないのはもちろんですが、
工具や部品なども落とさないように細心の注意を払います。
写真ではあまり痛んでいるように感じられませんが、
一部の蝶ナットがさびさびでぜんぜん回らなくて苦労しました。
数本は556を流し込んでやっと回ったりもしましたが、
1本どうしても回らないので、ねじを折り取りました。
と、文章で書くと簡単ですが、屋根のてっぺんで背伸びして
やっと届く高さの固〜いナットを回したり、折ったパーツを
ふっ飛ばすことなく、また勢い余って工具を取り落とすことなく
大胆かつ慎重に作業を進めなければならなかったので、
けっこう神経をすり減らしました。
つけかえ完了。途中の写真は撮る余裕なし。--;
屋根の上は危険ですから。
取りはずしたVHFアンテナは分解して
燃えないごみの日に出します。
あぁ、これでアナログ放送ともお別れです。
長年、本当に長年お世話になったVHF帯よ、、さようなら。
さて、ふたたび屋根に上がって
アンテナの向きを微調整していると・・。
なんと、遠くの空に東京スカイツリーが見えているではないですか!
うぉっ、すげっ。バビルの塔みたいだな。
人工の建造物がこんなに遠くから見えるなんて。
これは間違いなく直接波を受け取れると実感・・・。
開業が楽しみです。
東京タワー・東京スカイツリー・千葉テレビとの位置関係
10度ほどずれているので、運用開始の際には
再び屋根に上がることになりそうです。
さて、余談ですが、
見られなくなると思っていた千葉テレビは
強電界パワーのおかげで映っています。
上記地図の角度から考えてもラッキーな状態。
スカイツリーの電波塔としての運用開始後に
あらためてアンテナを向けなおすときが心配です。
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