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M32はYAMAHAのサウンドチップYMF-715E-Sを搭載しており、 ステレオ再生が可能です。が、ヘッドホン出力はステレオなのですが、 小型軽量化のためでしょうか、内蔵スピーカーはひとつしかなく 本体スピーカーはモノラル再生という仕様になっています。 それはそれでモバイル向けに割り切った仕様で好ましいのですが、 少し残念なのは、動画再生時の音声やMP3ファイルなどを ちょっとだけモニターしてみたいときなどに、 ボリュームを上げると音が割れやすいということです。 これはM32が内蔵しているスピーカーの口径が20mmと小さいために、 耳が期待しているだけの音量が出せないことが原因です。 そこで思い立ったのがこの計画です。 スピーカーをもうひとつ内蔵し、ステレオ再生を可能にしたいと思います。 スピーカーを付け足して並列に接続するだけでも それなりの効果は期待できそうですが、アンプへの負荷もかかって しまいますし、せっかくスピーカーが2個になったなら やっぱりステレオにしたいじゃないですか。 M32そのものは小さくて幅が狭いですから、 ステレオ感についてはあまり期待できない予想が立ってしまいますが、 とりあえず音圧が倍になって音が割れなくなればいい、 という方向性で挑戦してみたいと思います。 うまくいってNavin' Youの音声を単体で聞き取れるように なったらラッキーかも、なんてことも考えながら。 M32のサウンド回路 まずはM32のサウンド出力がどうなっているかを調べてみました。 つらつらとメイン基板を眺めてみたところ、 YAMAHA YMF-715で生成されたオーディオ信号は BA7787FSというICで増幅され、ヘッドホンとスピーカーに出力されていました。 そこでBA7787FSについて調べてみました。 http://www.rohm.co.jp/products/databook/mm/maltiic/ba87fs-j.html このBA7787FSは、ノートブックPC用に開発された5V動作のサウンドアンプで、 BEEP音の入力端子やSUSPEND機能を内蔵し、 ヘッドホンアンプとスピーカアンプを独立して持っていることで 個別にサスペンドできるという、まさに M32のようなモバイルノートのために生まれてきたようなLSIです。 しかし残念なことにスピーカーアンプは1ch分しかなく、 当然のことながらモノラルにしかなりません。 ということで、ステレオ化を実現するためには、 ステレオのヘッドホンアンプを別途用意する必要があります。 必要なパーツを揃える さて、BA7787FSについて調べている際、なにか引っかかるものがありました。 というのも秋葉原で、このICが載ったジャンク基板を見たことが あるような気がするのです・・・・・ ということで思い当たる店を廻ってみたところ、ありましたありました、 ラッコという店に、ジャンク基板が、100円で。 (ラッコはOVERTOPはす向かいのツクモの並びにあります。) でも、あったのはBA7787FSではなく、姉妹品のBA7786FP-Yでした。 BA7786FP-Yはどういうものかというと、BA7787FSの スピーカーアンプが2ch、つまりステレオになったものです。 しかしピン数が異なりますので、BA7787FSと差し替える、 というわけにはいきません。 でも5V動作のステレオアンプとして使うことはできます。 これが100円ならお買い得ですのでこれを使うことにします。 ちなみに、似たような形で異なるパターンのものが2種類ありました。 100円だし、ってことで両方買ってみましたが、右側の基板のほうが 加工しやすい部品配置でしたので、こちらを利用することにします。 さて、スピーカーについてですが、ステレオにするということで、 左右対称に配置することを考えると、設置できる場所が限られてきます。 とりあえず、もともと内蔵されている20mmスピーカーと対称となる 位置にもうひとつ20mmスピーカーを設置することにしようと思います。 穴開けも1箇所だけで済むので楽ですし。(^^;) パームレスト部に取り付けることにすれば40mmクラスのスピーカーが 設置できますが、それは今後の課題としておこうと思います。 で、その20mmスピーカーですが、総武線ガード下のラジオストア9番、 コイズミ無線で税込み350円のものを2個買いました。 2個買ったのは左右の音質に差が出ないようにするためです。 ちなみに同店でFOSTER製の20mmスピーカーも700円で売られています。 こちらを選択すればもう少し音質の向上が望めるかも知れません。 あとは細いリード線を少し用意すればパーツの準備完了です。 工具は分解するためのドライバーの他、はんだごてやカッター、 両面テープ、ピンセット、目の細かいヤスリ、 細いドリルorルータ&1mmの刃などが必要です。 あ、そうそう、テスト時に5Vの安定化電源があるといいです。 さぁ、それでは作業に入りましょう。 |
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