これまで長いこと玄関ポーチの軒から滴る雨だれが頭に当たるたびにムカついていました。
いつか樋をつけちゃる、と思ってはいましたが、一方で集めた雨水をどう地面に導くか、でこれまた長いこと苦慮していました。
縦といを設置するいい場所がないんです。
目立たないほうへ導くにはかくかく折り曲げる必要があり、それ自体が目立ってしまいます。
そもそも玄関の上の軒だけですから、大した水量でもないのに、そんな大げさな縦といを設置する気になれません。
集水器もこんな大げさなのはいらない。
F型集水器、さらには自在ドレンというものもあるにはありますが。
鎖とい、という選択肢もありますが、どちらかというと和風な家向きだし、狭いポーチなので強風の際に暴れて壁や車を傷つける恐れもあり、二の足を踏んでいました。
暴れないようにポーチに重しを置くと邪魔だし、ポーチのタイルが雨すじで汚れそうです。
ちなみにこのように輪っかをつなげたような形状の鎖といは、見た目おしゃれで圧迫感がなくていいなと思うところですが、この鎖を雨だれがきれいに下まで伝って流れ落ちることはなかなかないそうです。
大抵は伝い損ねて落下した水滴が少し下の鎖に当たりバシャバシャ飛び散ることが多いとのことなので、それでも問題ない場所で使いましょう。玄関先には向かないようです。
なかなかいい解決策が見いだせないまま3年ほど暖めたでしょうか。
ついに決着の時を迎えました。
カインズ船橋習志野店でといコーナーの施工例を見ていて閃きました。
パナソニックの雨といPC50シリーズにセキスイのカーポート屋根用の細身の縦とい、エスロンYM32シリーズを組み合わせます。
エスロンYM32シリーズなら仰々しくないし、ジャバラが使えて取り回しの自由度が高いのが嬉しい。
一方、PC50シリーズの軒といを軒に固定する新型の吊具が洒落ていて、透明な樹脂製(ポリカーボネート)でできています。
取り付け場所の傾斜にあわせて勾配付きのものも用意されています。
カインズにあったのは勾配なしと4寸勾配の2種類。
しかしPC50の軒といが3.6mしか置いてない。
こんな長いのはいらないんだよなぁ。
切らなきゃ持って帰れないし。
必要なのは1.3mほどなので2m以上余ってしまいます。
ということで、近くのロイヤルホームセンターに移動。
ありました。1.8m。
税別なので長さが半分にしては割高ですが仕方ない。
どちらが安いかは商品によりますし、ロイヤルホームセンターは税別なので注意が必要ですが、PC50シリーズはこちらに軍配が上がりました。
さらに両サイドを塞ぐ止まりもこちらのは左右一組になっていて安い。
吊具は、と見ると30mm出というものがあることに気づきました。
ロイヤルホームセンターには勾配付きは置いてなく、カインズにもあった出なし(11mm出)との2種類。
はて、11mmと30mm、どっちが合うかなぁ。
一応測ってきたんですが微妙なので持ち帰って検討させていただきます。リフォームはあんまり妥協しないほうがいいので。
再度軒を眺めて、30mm出のほうにすることに決めました。
そっちのほうが軒先がといの中心にくるはず。
特にゲリラ豪雨のときに能力を発揮できそう。
セキスイのエスロンについてはロイヤルホームセンターには置いてなく、取り寄せとの貼り紙がありました。
ということで、軒といはPC50シリーズをロイヤルホームセンターで、
縦といはエスロンYM32シリーズをカインズで買い揃え、合体させます。
まずは軒といをグラインダーで切断します。
左右の止まりを接着剤を塗って固定します。
ドレン用の穴を開けます。
ちょうどPF管用に23mmのホールソーを持っていたのでほぼぴったり。
さらにネジ穴を開け、ステンレスビスで固定します。
一応ナットに接着剤を少し塗っておきました。
右側の吊具を軒ギリギリにネジ止めします。
振動ドリルで1.5mmの下穴を開けたところ、10mmほどのモルタルの先は木材と確認できたので、40mmのステンレス木ネジで固定します。
ドレンを取り付けた左側は干渉しないことを確認しつつ吊具を10mm程度下げて固定します。
最後に真ん中の吊具を中間に高さも中間になるように固定。
軒といをガチッとはめ込みます。
ん~、マンダム。
狙いどおり軒先がといの中心に来ています。壁との隙間もほどよく取れていて、乾きも速いことでしょう。
離れて見ると思ったより傾斜がついている感じ。
まぁ人間は水平方向の平行には敏感ということなので、これでいいでしょう。
あとはジャバラをドレンに接着、ジャバラが無理なく収まる位置に本体が来るように縦といをカットしてエルボと接着しながら組み上げました。
55mmとか60mmの縦といだったら絶対取り付けたくない場所ですが、スリムなYM32のおかげでアルミサッシとうまく調和しています。
これで雨の日に出かけようってとき、頭頂部にぼたぼた雫が垂れてきてムカつくこともなくなりました。めでたし。
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