超高速AF&10倍ズーム ミノルタ Dimage Z1
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メガピクセルという響きにうるうるしていた頃からもう5年は経ったでしょうか、近頃ではカメラ付きケータイでさえメガピクセルはあたりまえとなり、コンパクトデジカメでは500万画素がスタンダード。800万画素なんていうのも見かけるようになりました。ふと気がつくと、300万画素クラスの高級機が型落ち・消滅間近なところまで来ていました。
とはいっても2万円くらいまで下がれば上出来で、大抵はその前に市場から消えてしまいます。必要に迫られているならともかく、趣味で買うには所帯持ちにはまだまだ高い。
ところが趣味で買っちゃえる値段が目の前に・・・。
ヤフオク平均価格27,000円、価格.com最低価格23,800円(2005.8.18現在)のDimageZ1がカメラのきむら八重洲店では12,800円。
ただしB級品扱いで、ネックストラップと静止画ソフトCD-ROMがついていません。・・・でも、ソフトはいらないのでこの価格のほうが嬉しい。
ということで、ほとんど迷わずに買いました。
この情報は川添敬さんの「旅先通信研究所価格情報局」でいただきました。感謝です。
このカメラの最大の特徴はもちろん10倍ズームなんですが、真価は超高速なオートフォーカスにあります。
わずか0.6秒で合焦するので、狙った獲物は逃がさない感じです。
ズームアップしたときはぶれが気になるところですが、このカメラの場合はぶれが出やすい状況では自動的に感度アップし、速いシャッター速度が得られるように調整してくれるため、意外にぶれは少ない。まぁでもしっかりホールドしないとぶれますけど。
スーパーマクロでは4cmまで被写体に寄ることができます。
ちょうど子供の夏休みの宿題で、コガネムシの触角を撮る必要があったため、重宝しました。
マクロモードにするとまずはスーパーマクロの位置に移動します。
そこからWideかTeleにスライドできますが、最短撮影距離は長くなります。
フィルター装着
DimageZ1は撮影時にレンズがせり出してくる構造のため、フィルターを装着するためにはステップアップリングが必要です。
探したところ、レイノックスからアダプタリングとMCフィルター、PLフィルター、レンズカバーがひとまとめになった、DimageZ1用のフィルターセットが出ていたので、これを入手しました。
アダプタリングとMCフィルター
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PLフィルターは光の乱反射を抑える働きがあり、ガラスや水面、路面などで反射してきた光をカットすることで、被写体から届いた光のみを有効に受けることができるようになります。ただし意図しない光までカットしてしまうこともあるため、気難しいフィルターでもありますが、うまく作用したときには鮮やかな色彩の画像を得ることができます。
元から出っ張っている。 |
レンズが出ると・・・ |
安心です。 |
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撮影時にはグリップになり、レンズ付近をしっかりとホールドできる上、せり出してくるレンズに気を遣う必要がなくなりますので、もはやつけっぱなしになっています。
ただ・・・このリングを装着すると、AFがはずれやすくなるようです。
後述するセンサー窓にちょっとかかりますから。
正面から見て、レンズの右側は何もないシンプルなつくりになっているので、なおのことレンズ付近をしっかりグリップする必要があるのです。
レンズの右側にはSDカードスロットとUSB端子が隠れています。
このスライドドアはちょっと触っただけで開いてしまうのが難点です。
ファインダーは光学式ではなく、電子式なのですが、独特な構造になっています。
操作パネルは曲線を強調したデザインになっていて、メカニカルなイメージの中にもやさしさやおしゃれな雰囲気があらわれています。
ただ、DCジャックはここじゃないでしょう、という感じですが。(^^;)
家電メーカーなら絶対ここにはつけないでしょう。まぁいいっすけど。
電源ボタンの周りには記録/再生の切り替えつまみがついていますが、これの記録側がすごいことになっています。
液晶モニターとファインダーを切り替えるようになっていて、ファインダーのほうにすると、なんと液晶モニターの窓に暗幕がかかるのです。
つまり、ファインダー専用の液晶はなく、液晶モニターをファインダーと共用しているというわけです。
内蔵フラッシュはリフトアップ型で、光量はまずまずです。もっともフラッシュは極力使わないようにしているので、その恩恵を受けることはあまりないですけど。
レンズのすぐ上にはセンサー窓が仕込んであります。これで超高速なオートフォーカスを実現しているようです。・・・ただ、しばしばフォーカスをはずすこともあります。
もっとも縦位置の撮影では、レンズ部分をグリップする左手でセンサーを遮ってしまうこともあるので要注意です。
また、グリップ部分の指先がかかる位置にはマイクの穴や綺麗なホログラフなどかあるので、ここも触らないように注意したほうがいいでしょう。
底面の三脚用ねじ穴はレンズの軸と同じ位置にあり、扱いやすい一方で、電池蓋は三脚につけたままでも大抵は開く位置にあるので、長時間の撮影にも安心です。
単3電池4本で動きますが、電池のもちはなかなかいいようです。ニッケル水素充電池なら、いつ変えたのか忘れてしまうほどよくもちます。
ただ、蓋そのものはあまり丈夫そうではないので、丁寧に扱ったほうがいいでしょう。
撮影時に使用するスイッチ群はグリップ上方に綺麗にまとめられています。大きなモードダイヤルはたくさんの機能を簡単に選択できるようになっています。ズームレバーは親指が自然に当たる位置にあるし、シャッターボタンもほどよい位置にあり、ストレスなく撮影できるカメラメーカーらしさが出ています。
ズームですが、動画の場合は15fsの時だけ使えます。
30fsではあらかじめズームで画角を決めてから撮るといいでしょう。
■サンプル画像
クリックするとオリジナル画像を表示します。
ファイン2048×1536
東京駅夜景
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ファイン2048×1536
松井人形 スーパーマクロ
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ファイン2048×1536
将監川の紅葉 x5くらい
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ファイン2048×1536
花見川 x1
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ファイン2048×1536
花見川 x3くらい
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ファイン2048×1536
花見川 x10
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ファイン2048×1536
房総のむら 農家の2階
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ファイン2048×1536
房総のむら 店内・ライトアップ
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ファイン2048×1536
房総のむら 城下町の街並み
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ファイン2048×1536
芦ノ湖と富士山
箱根
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ファイン2048×1536
房総のむら 入口付近
x1
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ファイン2048×1536
房総のむら 入口付近
x10 さすがです。
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ファイン2048×1536
房総のむら 半鐘
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ファイン2048×1536
オクラの花
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ファイン2048×1536
湯河原不動滝
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ファイン2048×1536
ナツアカネ x10
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ファイン2048×1536
V703SH
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ファイン2048×1536
バッタの交尾
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ファイン2048×1536
ケーキとろうそく
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ファイン2048×1536
小田原城 x1
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ファイン2048×1536
小田原城 x10
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動画
MOV形式 再生にはQuickTimePlayerが必要です。
320×240 15fs
竹馬
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320×240 30fs
ゲーム
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160×120 30fs
八千代緑ヶ丘駅前
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640×480 30fs
東葉高速鉄道
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■Dimage Z1 仕様
記録方式
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JPEG、Motion JPEG(MOV)、DCF1.0 準拠、Exif2.2 準拠、DPOF(Ver.1.1)のプリント機能対応、Exif
Print対応、PRINT Image Matching II対応 |
記録画素数
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静止画:2048×1536、1600×1200、1280×960、640×480
動画:640×480、320×240、160×120/30fs、15fs |
記録媒体
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SDメモリーカード、マルチメディアカード(MMC) |
記録コマ数
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16MB、2048×1536時:
ファイン:約9コマ、スタンダード:約17コマ、エコノミー:約32コマ |
撮像素子
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有効画素数約320万画素 1/2.7型総画素約330万画素インターラインCCD、原色フィルター付き |
レンズ
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7群10枚 焦点距離:5.8〜58.0mm(35mmフィルム換算で38〜380mm)
開放絞り値:F2.8〜F3.5 最大撮影倍率:0.12(35mmフィルム換算:0.79倍)
フォーカス方式:外光パッシブ方式と映像AF方式併用のハイブリッド方式
フォーカスエリア:3点測距ワイドフォーカスエリア/ローカルフォーカスエリア(フォーカスエリアセレクト機能)切り替え可能 |
撮影可能距離
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Wide/0.5m〜∞、Tele/2.0m〜∞
マクロモード時:Wide/0.1m〜1.0m、Tele/1.2m〜2.5m
スーパーマクロモード時:4cm〜100cm |
露出制御方式
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露出モード:P(プログラムAE)、A(絞り優先AE) 、S(シャッター優先AE)、M(マニュアル露出)
測光方式:多分割測光(256分割)、スポット測光、中央重点的平均測光 |
露出補正
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±2.0EV、1/3EV刻み |
シャッタースピード
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4〜1/1000秒
CCD電子シャッターと電子制御メカニカルシャッター併用 |
感度
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ISO50〜400 |
ホワイトバランス
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フルオート
ポートレート、スポーツ、風景、夕景、夜景ポートレート・夜景、標準 |
連写
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○ |
セルフタイマー
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○ |
内蔵フラッシュ
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P-TTL調光フラッシュ制御 ガイドナンバー:12
自動発光、赤目軽減自動発光、強制発光、スローシンクロ
*発光禁止は内蔵フラッシュを押し下げることにより連動
フラッシュ連動距離(撮像感度AUTO):
ワイド端:約0.16〜6.1m、テレ端:約1.13〜4.8m |
ズーム
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光学10倍/デジタル4倍 |
モニタ
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1.5型低温ポリシリコンTFTカラー、画素数:約11.3万画素、視野率:約100%、モニター自動感度アップあり、反射防止コーティング |
光学ファインダー
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電子ビューファインダー |
入出力端子
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DC入力端子、USB2.0端子、ビデオ出力端子(NTSC/PAL)、
外部フラッシュ接続端子 |
電源
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使用電池:単三型電池4本(アルカリ、ニッケル水素)
外部電源:DC 6V (AC アダプター使用時)
起動時間:約2.0秒 |
電池寿命
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連続再生時間:約300分(アルカリ電池使用時)
撮影可能コマ数:約250コマ(アルカリ電池使用、液晶モニターON、画像サイズ:2048×1536、画質:スタンダード、アフタビューなし、フルタイムAFなし、フラッシュ使用50%) |
サイズ
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幅109.5mm×高さ77.5(mm×奥行80mm |
重量
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約305g (電池含まず) |
付属品
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SDメモリーカード(16MB)、電池(アルカリ電池単三形4本)、ネックストラップ、 AV ケーブル、USB
ケーブル、レンズキャップ、シューキャップ、DiMAGE ビューアーCD-ROM 、動画編集ソフト |
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